ロシアの木造住宅には数千年の歴史があります。

ロシアでは古くから、寺院、城、王侯貴族の大邸宅、カントリーコテージなどの建築に木材を使用してきました。現存している木造建築物の建築手法は、まったく機械を使わない、ハンドメイドです。

当時は現代のような大工工具が少なかった為、出来るだけ丸太材の原木を使用し、必要最小限の箇所のみ、斧とウェッジで木材を加工して使用していました。

18世紀の終わりから19世紀半ばにかけ、のこぎりを使用するところが増えていきました。ロシアでは、19世紀後半から、石造りの建物も増えだしましたが、それまでは、木造建築でした。
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それでは、木造住宅のツアーを始めましょう…

13世紀頃の小屋(住居)は、1/3が地上で、2/3が地中のログハウスでした。地面を掘り、地上部分に3段から4段の分厚いログで小屋自体を形成していました。

玄関ドアは元々なく、入り口は高さ1メートルぐらいで、半分に切った丸太をつないでドアにしていました。log02

家の一番奥に石の囲炉裏があり、煙の熱を利用して部屋を暖かく保っていた為、換気は入り口のみでした。勿論、床は土で、水をかけてはわくことで固く、昔の日本の土間のようにしていました。

log03主は奥の石の囲炉裏の側で眠り、女性と子供は一つしかない入り口の側で寝ていました。ブタなどの家畜(入り口の外側で飼育)と同等の位置になっていました。このような暮らしが長く続いていました。

log04何世紀もかけて、暖炉の煙を出す為に穴の形で最初の窓を造り、しだいに煙を屋根の煙突から出すような構造に変わっていきました。

当時、住宅建築において最も一般的に使用される木材は、松、モミ、カシであり、屋根は、板とわらで覆われていました。

ロシアの住宅建築の内外の装飾は彫刻や、絵画や、着色であり、最も飾られたのは窓枠廻りや、屋根の突出部や玄関まわり、ドア、ゲートでした。

log05彫刻が施された装飾品の特殊な美しさを持つインテリア、彫りのフレームでとキャンバスドア、窓、壁、天井まで飾られていました。

天井近くの壁の上部に取り付けられた幅の広い彫刻もあり、天井の装飾は常に窓やドアの部屋にマッチするようにコーディネイトされて作られていました。
彫刻の部分は明るい色で塗られ、一部は金箔や銀で覆われているものもありました。

生産力と階級社会構造の変化の緩やかな成長に起因し、発生する生活条件の変更、工芸、産業、貿易、国と町の分離との開発等により、住宅建築に徐々に変化が発生してきました。

log06レイアウト、サイズ、高さ、照明、暖房と装飾などもしだいに変わっていきましたが、18世紀の変化は、中心都市の住宅建築(サンクトペテルブルク、モスクワ)に固有のものです。

生活条件の中で最も劇的な改善は、地方都市に触れ、19世紀に始まり、農民の生活の木のアーキテクチャーでも同じプロセスが19世紀の後半に発生しました。

彫刻デザインは植物のほか、神話·叙事詩絵もあり、技術とそのデザインのいくつかは、16世紀と17世紀に建造された船にもほどこされていきました。

その一つが、世代から世代へ継承されて、19世紀の建築で使用されました。

今日現在、民間住宅の建設に使用されているのは21世紀の木であり、公共の建物の建設のための木造建築物(オフィス、レストラン、レクリエーションセンター、スキー場等)にも使用されています。